Mt. Warusawa (3141m) from Mt. Akaishi (3121m), April
悪沢岳(3141m)より黎明の赤石岳(3121m)を望む。4月下旬。
悪沢岳(3141m)より黎明の赤石岳(3121m)を望む。4月下旬。
春の陽射しを受ける風化した岩。周囲の雪は風で飛ばされている。
厳しい冬を乗り越えた雷鳥。白羽から黒羽に変わっていく。
激しい風によってできた雪模様(シュカブラ)の丘に浮かぶ富士山
春先の大雨から一夜明けた仙丈岳。山全体がずっしりとしていた。
空気の澄んだ朝の空は時に見事な色合いとなる。
樹林帯の双児山から北岳(3193m、左)・間ノ岳(3190m)を遠望する。右奥は塩見岳。
柔らかい光の中に浮かぶ残雪の富士山。観音岳(2841m)より。
春先だけにできる雪解け水の池。周囲の地面には多くの新芽が出始めていた。
夏の陽射しを静かに待つ山々。赤石岳(3121m)から聖岳(3013m)を見る。
ゆっくりと雲が湧き、また消えていく。小赤石岳の稜線にて。
芽吹きを迎えたダケカンバと谷間の残雪。山の空気の清らかさを感じる。
赤石沢支流の北沢源流部から赤石岳山頂を仰ぎ見る。6月上旬。
深山に育つミネザクラ。地味でありながら、厳しい冬を乗り越えた強さがある。5月下旬。
またまだ風は冷たいが、草木はしっかりと夏の準備を進める。6月中旬。
山が轟くほどの激しい雹(ひょう)から一夜明けた荒川三山。6月上旬。
長野県しらびそ峠付近から遠望する五月晴れの兎岳。
日本のチロルと呼ばれる長野県上村下栗の里付近から見る兎岳。
夜叉神峠からカラマツ越しに展望する北岳(3193m、右)と間ノ岳(3190m)。
深く濃い緑の樹林が霞の中をどこまでも続く。高山裏避難小屋付近にて。
霧雨の中でシナノキンバイとミヤマキンポウゲが咲き誇る。
千枚岳(2880m)からは感動的な富士山に出会うことができる。
赤石岳稜線の登山道脇に咲く花々。可憐な姿で寒さと風に耐えている。
赤石小屋前から見る雨上がりの赤石岳。左が本峰(3120m)。
原生林の中を流れ下る清流。多くの生命の源である。
見渡す限り雲に包まれながらも、富士山はしっかりと存在感があった。
ハイマツに混じりながら急斜面で花を開く。北沢の源流部は花の種類が多い。
豊富な水量のおかげで多くの生き物が命をつなぐ。標高約2500mの百間洞にて。
森の夜明けは、太古からくり返されてきた一場面を感じさせてくれる。
力強い生命力を持つ原生林。雲の上まで高く高く続く。
ダケカンバの林の中を流れ下る清流。とても冷たくておいしい水。
針葉樹林帯の中はシダ植物が多い。木漏れ日が森の深さを感じさせる。
丸一日雨が降り続いた翌朝、赤く染まった雲の間から富士山が現れた。
荒川中岳(3084m)のお花畑から夏を迎えた赤石岳(3121m)を望む。
稜線上は水が少ない。わずかな窪みに植物が群がる。クロユリの群落もあった。
大沢岳(2820m)から聖岳(3013m、左)に続く山腹。稜線までハイマツが迫る。
夜明けとともに雲海が動き始める。まるで打ち寄せる荒波のようであった。
茶臼岳付近より雪渓の輝く聖岳(3013m)を仰ぐ。6月下旬。
谷から吹き上げる気流で雲が切れ始めると、まぶしいほどの夏富士が現れた。
千枚小屋から千枚岳(2880m)に向かう道は見事なお花畑の中を進む。
梅雨明け間近の谷筋。ゆっくりと動く霧の中から残雪が見え隠れする。
針葉樹林帯の中で咲き誇る夏の花々。日当たりのよい沢筋に花は多い。
ダケカンバ越しに夏の富士山を遠望する。赤石岳東尾根の富士見平にて。
一斉に花を咲かせたミサガワソウ(青)とヤマハハコ(白)の大株。
赤石岳(3121m)山頂から聖岳東尾根越しに見る上河内岳(2803m、中央)。
白い花を咲かせたウラジロナナカマド。夏の稜線の寸景。
聖沢源流の小滝。淵にイワナが姿を見せることもあるという。
兎岳(2818m)の稜線をあふれるように乗り越える雲。赤石岳(3121m)より。
夏を迎えた稜線。ミヤマキンバイの花と(左から)聖岳・赤石岳・悪沢岳。
夜明けとともに雲が早いスピードで移動をはじめる。聞こえるのは風の音のみ。
水量の多い聖沢の源流部。標高2250mの森を下っていく。
緑の山、聖岳(3013m)。山頂付近までハイマツでびっしりと覆われている。
赤石岳(3121m)山頂より、雨上がりの聖岳(3013m)を遠望する。
ぽっかりとした空間に浮かぶ富士山。夏の朝の光景。
多くの夏花が咲き乱れる千枚小屋付近。7月下旬。
間ノ岳(3190m)山頂より、夏の北岳(3193m)を望む。右奥は鳳凰三山。
百間洞の源流部は開けた地形。この辺りには紫色の花が多い。
湧き上がる夏雲と富士山。北岳付近、八本歯のコルにて。
荒川前岳の南東斜面は見事なお花畑。見頃は7月中~下旬。
森の中で静かに咲く夏の花々。辺りに鳥の声が響く。
亀甲状土(甲羅の形をした小石の塊)の草原から見る上河内岳(2803m)。
悪沢岳(3141m)の山頂で迎えた夜明け。わずか数分の色合いである。
シナノキンバイ(黄)、ハクサンイチゲ(白)などが満開となったお花畑。
音もなく山肌を駆け下りる雲海。奥は大沢岳(2820m)。
小聖岳付近の林から上河内岳(2803m)を望む。花はマルバダケブキ(黄)など。
荒川中岳に向かう夏の山道。脇には甘い香りのするテガタチドリが並ぶ。
秋の準備を始めたウラジロナナカマドの実。季節の変わり目には雨が多い。
小仙丈岳に伸びる初秋の稜線。右は甲斐駒ケ岳(2967m)、左奥は八ヶ岳。
秋雨に包まれ始めた赤石岳東尾根の小山。富士見平にて。
草枯れの山肌を縫う山道。悪沢岳(3141m)の西斜面にて。
鮮やかな赤色だけではなく、草枯れの黄葉も秋の彩りのひとつ。
朝日を受けて映えるダケカンバの黄葉。仙丈岳(3033m)にて。
夜露に覆われたウラジロナナカマド。鳥たちが毎日赤い実をついばみにやってくる。
秋を迎えた藪沢上流部。紅葉はウラジロナナカマド。
秋の嵐のために色づいた葉が乱れ飛ぶ。気温もかなり低下していた。
夏の花が跡形もなく消え去った草原。冷たい風が吹き抜けていく。
落ち葉が小さい水たまりを作っていた。そこに清流がとどまることなく注ぐ。
落葉したダケカンバの林。登山者が少なくなってくる時期。
沢の音だけが山間に響き渡る。藪沢上流にて。
10月の下旬ごろになると紅葉前線は標高1500mほどまで降りてくる。
千枚岳(2880m)直下より朝焼けの赤石岳(3121m)を望む。左奥は聖岳(3013m)。
ウラシマツヅジの紅葉が岩の縁を彩る。渋い色合いが面白い。
いくらか空の高さと空気の冷たさを感じるようになってくる。悪沢岳(3141m)にて。
ものさびしい雰囲気を持つ秋の山道。すれ違う登山者も少ない。
赤石小屋前から午後の赤石岳(3121m、左)を仰ぎ見る。中央は小赤石岳。
木陰で見かけたツツジ。木漏れ日が紅葉を鮮やかに照らしていた。
秋を迎えた山々と大井川の流れ。椹島付近にて。10月下旬。
草原の中で落葉を終えたダケカンバの幼木。小さいながらも気を引くものがあった。
こずえ越しに眺める富士山もなかなか味わい深い。千枚小屋付近にて。
動物が飛び出してきそうな山道。辺りにはニホンカモシカなどが生息する。
仙丈小屋から眺める夕暮れの甲斐駒ケ岳(2967m)。
聖沢に架かる吊り橋と秋の林。この道は聖平小屋まで続く。
夕日を受ける甲斐駒ケ岳(2967m)と摩利支天(右)。栗沢山(2714m)付近にて。
標高1500m付近はカエデ類の紅葉が目立つ。心地よく、乾いた林であった。
秋雨の合間で雲が偶然途切れた。右奥は北岳(3193m)と間ノ岳。仙丈岳(3033m)にて。
赤い実をつけたウラジロナナカマド。枝ぶりを思い切りアップで撮影したもの。
雲海に浮かぶ富士山と鳳凰三山。甲斐駒ケ岳(2967m)にて。
稜線付近と違い、谷間の落葉広葉樹はすっと伸びていることに改めて気が付く。
秋の気配を漂わせ始めた赤石沢。椹島付近にて。10月下旬。
赤石ダム湖畔の寸景。11月上旬。
イザルガ岳(2540m)山頂から展望する夕暮れの聖岳(3013m、中央)。
標高1000m付近になると林の様子も人里に近いものがある。畑薙大吊り橋付近にて。
雲の間から朝日が差し込み、赤石岳(3121m)の山頂だけを照らした瞬間。
空気が冷たく引き締まっているためか、カエデの紅葉もいっそう色鮮やかに感じられる。
大井川支流の紅葉。残念なことに数年後、この場所に堰堤が建設された。
まぶしいほどのカラマツの黄葉と輝く大井川の流れ。中の宿吊り橋にて。
このような紅葉が沢沿いに延々と続く。赤石沢にて。11月上旬。
茶臼岳(2604m)に登る途中の落葉広葉樹林。シラカバは意外と珍しい。
10月下旬の冷え切った朝、仙丈岳の山頂では一面に霧氷が広がっていた。
カラマツは黄葉・落葉する針葉樹である。春には、また緑の新芽を出す。
陽射しの角度が低くなり、谷間を照らす時間が日々短くなっていく。
山からの石が堆積した大井川本流の河原。上流部でありながら川幅は広い。
長い年月をかけ、谷を深く削りながら流れ下っていく。畑薙第2ダム付近。
新雪がやがては根雪になっていく。千枚岳(2880m)より赤石岳(3121m)。
激しい風によって雪面が削られ、独特の模様=シュカブラが作られる。
吹雪で丸一日テントに閉じ込められた翌朝の日の出。悪沢岳(3141m)山頂にて。
雪深い三伏山から冬晴れの塩見岳(3047m)を仰ぐ。
朝日に輝く広河内岳(2895m)。時折吹き寄せる強風に耐えながらの撮影であった。
谷から吹き上げる風で作られる山肌の雪模様。ダケカンバの霧氷が輝く。
厳しくも気品高い厳冬の山々。右から北岳(3193m)・間ノ岳(3190m)・農鳥岳(3026m)。
午後の太陽に輝く真冬の稜線。間ノ岳(3190m)より農鳥岳(3026m)を望む。
残照の小河内岳(2802m)。手前は三伏峠から烏帽子岳(2726m)に続く稜線。
すっきりと晴れ上がった塩見岳(3047m)。左奥は間ノ岳(3190m)と北岳(3092m)。
悪沢岳(3141m)山頂から見る端正な姿の赤石岳(3121m)。左奥は聖岳。
雪の重みと風に耐えながら長い冬を乗り越えるダケカンバ。必死の思いが伝わる。
すさまじい地吹雪で雪煙が舞い立つ。八本歯のコルより間ノ岳(3190m)を望む。
凍った雪面に午後の陽射しが反射する。太く力強い尾根が高く伸びる。
富士見平より荒川三山を望む。周囲に動物や人影は全くない。
厳冬の三伏山より間ノ岳(3190m、左)と農鳥岳(3026m、中央)を望む。
冬の登山者はとても少ないが、年末年始には多くの雪山好きが訪れる。三伏峠にて。
[ ミヤマダイモンジソウ ] 高山帯の岩陰に生える。高さ15cmほど。
[ シナノキンバイ ] 高山帯の雪渓跡地に生える。花の大きさ4cmほど。
[ ハクサンチドリ ] 高山帯の湿った草地に生える。高さ20cmほど。
[ シコタンソウ ] 高山帯の岩陰に生える。高さ10cmほど。
[ コバノコゴメグサ ] 高山帯の風衝草原に生える。花の大きさ1cmほど。
[ キバナノコマノツメ ] 高山帯の砂礫に生える。花の大きさ1.5cmほど。
[ ヤマホタルブクロ ] 山地の林縁などに生える。花の長さ4cmほど。
[ ミヤマオダマキ ] 高山帯の沢の近くに生える。花の長さ4cmほど。
[ シロバナタカネビランジ ] 高山帯の崩壊地に生える。花の大きさ3cmほど。
[ トウヤクリンドウ ] 高山帯の風衝草原に生える。花の長さ4cmほど。
[ ハクサンフウロ ] 高山帯の雪渓跡地に生える。花の大きさ3cmほど。
[ チシマギキョウ ] 高山帯の岩壁に生える。花の長さ5cmほど。
[ ヤマイワカガミ ] 山地の薄暗い場所に生える。花の大きさ1cmほど。
[ マルバダケブキ ] 亜高山帯の薄暗い斜面に生える。花の大きさ6cmほど。
[ ヨツバシオガマ ] 亜高山帯の草地に生える。高さ30cmほど。
[ オヤマノエンドウ ] 高山帯の風衝地に生える。花の大きさ2cmほど。
[ ミヤマゼンコ ] 亜高山帯の草地に生える。高さ30~50cmほど。
[ ミヤママンネングサ ] 高山帯の岩場に生える。高さ10cmほど。
[ ミヤマシオガマ ] 高山帯の風衝地に生える。高さ15cmほど。
[ タカネグンナイフウロ ] 高山帯の雪渓跡地に生える。花の大きさ3cmほど。
[ オオカメノキ ] 山地に生える落葉樹。丸い葉が特徴的。樹高3~5m。
[ イワインチン ] 高山帯の砂れき地に生える。高さ10cmほど。
[ タカネシオガマ ] 高山帯の風衝地に生える。高さ15cmほど。
[ タカネマツムシソウ ] 亜高山帯の草地に生える。花の大きさ4cmほど。
[ ミネウスユキソウ ] 高山帯の砂礫地に生える。高さ20cmほど。
[ イワベンケイ 雌株 ] 高山帯の砂礫地に生える。高さ20cmほど。
[ クルマユリ ] 高山帯の雪渓跡地に生える。花の大きさ4cmほど。
[ テガタチドリ ] 高山帯の草地に生える。高さ30cmほど。
[ コナシ(ズミ) ] 山地に生える落葉樹。花の大きさ3cmほど。
[ ニッコウキスゲ ] 亜高山帯の草原に生える。花の大きさ7cmほど。
[ ヤナギラン ] 山地~亜高山帯の草地に生える。高さ1mほど。
[ ヒメヨツバシオガマ ] 高山帯の風衝地に生える。高さ10cmほど。
[ ミヤマシシウド ] 亜高山帯の草地に生える。高さ1mほど。
[ ミヤマコウゾリナ ] 高山帯の草地に生える。花の大きさ1cmほど。
[ イブキジャコウソウ ] 高山帯の岩礫地に生える。高さ5cmほど。
[ ミヤマアケボノソウ ] 亜高山帯の湿地に生える。高さ40cmほど。
[ カラマツソウ ] 低山帯の林内に生える。高さ15cmほど。
[ カイタカラコウ ] 亜高山帯の湿地に生える。高さ50cmほど。
[ ミヤマクロユリ ] 高山帯の草地に生える。花の大きさ3cmほど。
[ ミヤマクワガタ ] 高山帯の岩陰に生える。花の大きさ1cmほど。
[ コイワカガミ ] 高山帯の風衝地に生える。高さ7cmほど。
[ ミヤマダイコンソウ ] 高山帯の岩礫地に生える。花の大きさ2cmほど。
[ チョウノスケソウ ] 高山帯の岩陰に生える。花の大きさ2cmほど。
[ ミソガワソウ ] 亜高山帯の湿地に生える。花の長さ3cmほど。
[ タカネツメクサ ] 高山帯の砂礫地に生える。高さ10cmほど。
[ ヤマオダマキ ] 低山~亜高山帯の草地に生える。高さ30cmほど。
[ イワオトギリ ] 亜高山帯の砂礫地に生える。花の大きさ2cmほど。
[ ハクサンイチゲ ] 高山帯の雪渓跡地に生える。花の大きさ3cmほど。
[ ヒトリシズカ ] 山地の木陰に生える。高さ15cmほど。
[ ウサギギク ] 高山帯の草地に生える。高さ20cmほど。